吃音が親のせいとされていたのは一昔前の前の話です。今では体質7割・環境3割とする説!親のせいと考えてしまいがちに吃音を発症要因と吃音が増えてしまう要因をまとめてみました!
吃音は一体だれのせい?
Contents
吃音となる原因は?
「周りは普通に話しているのに自分だけなんで?」と、自分が吃音となってしまったことを考えると一番身近な親が真っ先に思い浮かんできてしまいます。一番長い時間一緒に生活を共にしてきたんですから当然のことと言えます。
しかし、本当に親が吃音となった原因なのでしょうか。
たしかに一昔前まで「両親や周囲の人の接し方のまずさが吃音の原因であるとする学説」(診断起因説:ジョンソン1942年)が有力と考えられてきました。これにより世間の吃音の子どもを持つ親たちは「自分のせいで・・・」と悲観。
が、これは、この後研究者のアンドリュースらによって「体質7割、環境3割」という説により完全に否定されています。この説は親のせいでもなく、もちろん子ども自身のせいでもないという説です。
この説では性格・気質・感情面は吃音の発症に関係しないということが言われています。
この吃音の発症要因と吃音の発症後に増える要因は分けて考えていく必要があります。ここが混同してしまうと吃音になったのは親のせいだと誤解してしまう部分なのではないかと考えます。
つまり吃音の発症要因は
- 急激な言葉発達
- 右脳が活発という脳の働き方
- 遺伝子(DNA)
吃音が増えてしまう要因は
- 敏感すぎる性格
- 環境
が挙げられるのではないかと。1つずつ見ていきましょう!
吃音の発症要因
急激な言葉の発達
子どもは4歳ともなると、今までの赤ちゃん言葉が消えて日常会話を普通に話すようになります。私の長男も4歳ですがもう立派に色々な言葉を話してきます。急激に脳が発達しているんです。
この急激な言葉の発達により口が追いつかずどもってしまう要因となる可能性があります。
右脳が活発!脳の動き方のクセ!
言語は左脳で行われます。しかし、吃音を発症する子は脳の働き方にクセがあり右脳が活発に活動していると脳科学研究者オートン、トラヴィスにより「大脳半球優位説」が定義されました。たしかな解明は今少しずつ研究が進んています。
遺伝子(DNA)
これは、吃音には遺伝子がありその遺伝子が解明されています。
吃音が増えてしまう要因
繊細すぎる性格
これは、吃音者の10人に8人がいるとされるHSPという感受性が強すぎる性格が要因と考えられています。
吃音者は、繊細な心を持っています。そのため周囲の反応を敏感に感じ取り自分の話し方を意識しすぎてしまう傾向があります。
環境
家庭での「ゆっくり話してみなさい」は言葉のプレッシャーが強いといいます。話し方がダメと自己否定をしてしまうようになります。学校でも、どもっているのを笑われたなどは本人にはひどく心が傷ついたことが要因とされています。
親のせいといえるのか?
今までの3つの発症要因と2つの増える要因から「親のせいだ!」と正面から言うことができるでしょうか。親のせいでもなく自分のせいでもありません。全員に可能性があったんです。
成人して吃音が残っている(持続している)確率は全人口の1%と言われています。大きな会社であれば同じフロアに何人も吃音で同じようにくるんでいる人が存在しているんです。
まとめ
ご両親は、きっと吃音で苦しんでいた私たちを心配してくれていたと思います。
吃音は自己否定をしてしまうことが大きく影響してきます。それは、小さいころに学校でどもっていることを笑われたなど些細なことがきっかけだったります。
吃音の苦しみは、本人にしかわかりませんが、発症した要因と吃音が増えて今まで続いてしまった要因を知っておくことで将来自分に子供ができたときに大きな財産になりますよ!