少年サッカー 競い合い
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「あれ?これってファウル?」「こんな時どうすればいいんだっけ、、(焦り)」

少年サッカーの審判は緊張しますよね。周りの観客やコーチからワーワー言われてしまうと尚更焦ってしまうんですよね。

これまで100試合以上審判をやり、初めの頃にジャッジに迷ったシーンを取り上げてJFA競技規則(2022/23)に照らしどんな判断が正しいいのかを解説していきます。

自己紹介
  • 3級審判保有
  • 公式戦含めた審判経験100試合以上
  • サッカー歴30年以上でコーチ歴4年目

「まだまだ審判経験はこれからで、明日の試合の審判が不安で不安で仕方ない」という方にピッタリの内容となっていますので、ぜひお読み頂き参考にして頂ければ幸いです。

Contents

①意図的な味方のバックパスをペナルティエリア外で、キーパーがキャッチ。ハンド?バックパス?どっちが優先?

サッカー バックパス

小学生サッカーでたまに起こるプレーです。

バックパス

このプレーはバックパスが成立する前にハンドが起きているのでハンドをした時点から直接フリーキックとなります。

競技者が次の反則のいずれかを行った場合、直接フリーキックが与えられる。
ハンドの反則を行う(自分のペナルティーエリア内でゴールキーパーが手や腕でボールに触れた場合を除く)(競技規則12条)

バックパスが成立するのはペナルティーエリア内で味方の意図的なキックをキャッチしてしまった場合です。

[参考]
ゴールキーパーが自分ので、次の反則のいずれかを行った場合、間接フリーキックが与えられる。
◦ ボールを放すまでに、手や腕で6 秒を超えてコントロールする。
◦ ボールを手放した後、他の競技者がボールに触れる前に、手や腕でボールに触れる。
◦ 次のような状況で、ボールを手や腕で触れる。ただし、ゴールキーパーがボールをプレーに戻すため、明らかにボールをける、またはけろうとした場合を除く。
・ ボールが味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキックされる。
・ 味方競技者によってスローインされたボールを直接受ける。

(競技規則12条2022/2023)

 

②ペナルティーエリア内でバックパスやスローインをキャッチした場合には間接フリーキックとなりますが、壁の位置はゴールラインとなるの?

「ゴールポスト間のゴールライン上」となります。


(引用:柏vs福岡での間接フリーキック)

「ゴールライン上」で、ゴールポストの外側やゴールの中も認められません。

守備側選手は、ゴールキーパー以外に何人でもゴールライン上に並ぶことが可能です。

反則の起きた地点に最も近いゴールラインから間接フリーキックで再開となります。

ゴールエリア内で間接フリーキック

『相手チームのゴールエリア内で反則があり、攻撃側チームの間接フリーキックが与えられた場合、反則の起きた地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上で行われなければならない。』(競技規則2022/2023 P113)

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③スローインがコートに入らなかった、もう1度スローインをやり直させていいの?

少年サッカー スローイン

投げたボールがフィールドに入らなかった場合はスローインをやり直しさせてOKです。

ボールは、競技のフィールドに入ったときにインプレーとなる。ボールが競技のフィールドに入る前にグラウンドに触れた場合、同じ地点から同じチームによるスローインが再び行われる。スローインが正しく行われなかった場合、相手チームがスローインを再び行う。(競技規則2022/2023 15条 P123))

一度フィールドに入ったのちに、ボールがタッチラインを出た場合は、出た場所から相手側チームのスローインで再開となります。

④ゴール前でキーパーの手と地面の間にあったボールを相手競技者が蹴ってゴールした場合は、ゴールインでいいの?

キーパーチャージ

ノーゴールとなります。守備側チームの間接フリーキックで再開です。

少年サッカーで、ゴール前で混戦しているとよくあるシーンです。

ゴールした選手やゴールしたチームのコーチたちは喜んでいますが、それに流されてはいけません。

しっかりホイッスルを吹いて、間接フリーキックを取りましょう。

ゴールキーパーがボールを手でコントロールしていると判断されるのは、次のときである。

  • ボールがゴールキーパーの両手で持たれているとき、またはボールがゴールキーパーの手と他のもの(例えば、グラウンド、自分の体)との間にあるとき、ボールに手や腕のいずれかの部分で触れているとき。ただし、ボールがゴールキーパーからはね返っ
    た、またはゴールキーパーがセーブした場合を除く。
  •  ゴールキーパーが広げた手のひらでボールを持っているとき。
  •  ボールを地面にバウンドさせる、または空中に投げ上げたとき。
    ゴールキーパーが手でボールをコントロールしているとき、相手競技者は、ゴールキー
    パーにチャレンジすることができない。

競技規則2022/2023 12条

⑤足を高く上げて相手競技者には当たっていない場合には間接フリーキックで良いの?

サッカー 競り合い

相手競技者が接触を怖がるような危険なプレー(例えば、オーバーヘッドキックなど)は、身体的接触がなくても間接フリーキックとなります。

危険な方法でプレーする。
身体的接触を伴わずに、相手競技者の進行を妨げる。(競技規則2022/2023 12条

高く上げた足が相手選手に触れた場合は、キッキングの反則となりその場合は、直接フリーキックとなります。

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⑥ペナルティキックのキッカーが、ポストやバーに当たったボールを誰も触れていない状態で再びボールに触れてしまった場合は?

サッカーゴール

キッカーがポストやバーに当たったボール(誰も触れていないボール)に再度触ってしまったら相手チームの間接フリーキックになります。

但し、キーパがはじいたボールであればキッカー本人のシュートは可能です。

ペナルティーキックが行われたのちに、他の競技者がボールに触れる前に、キッカーがボールに再び触れる。
間接フリーキック(ハンドの反則の場合、直接フリーキック)が与えられる。(競技規則2022/2023 14条

⑦審判員に触れても、その程度が軽微でプレーに影響していない場合にはドロップボールはしなくてよいか。

 

当たったのが軽微で、試合状況に変化がなければプレーを続けても問題ありません。

しかし、実際の試合では当たってしまって状況に変化があったと判断したならばドロップボールをしておく方が良いでしょう。

ボールが審判員に触れ、競技のフィールド内にあり、次のようになった場合、
・チームが大きなチャンスとなる攻撃を始める。または、
・ボールが直接ゴールに入る。または、
・ボールを保持するチームが替わる。
こうしたすべてのケースでは、プレーは、ドロップボールによって再開される。

競技規則2022/2023 9条

⑧相手と走りながら競り合い、偶然に足が後ろから引っかかってしまった場合はファウルで良い?

少年サッカー 競り合い

転ばされてしまったチームの直接フリーキックで再開です。わざとではなくても不用意なプレーと判断できます。

不用意とは、競技者が相手に挑むとき注意や配慮が欠けていると判断される、または、 慎重さを欠いてプレーを行うことである。懲戒処置は必要ない。

競技規則2022/2023 12条

但し、少し足が引っかかったとしても、相手競技者が倒れずプレーを続けられる場合には、アドバンテージを取りプレーを止める必要はありません。

その見極めがとても難しいです。

⑨転びながら頭で低いボールをクリアしようと意図的にヘディングで行った場合にはどちらのファウルを取るべき?

少年サッカー ボールキープ

自分を危険にさらす行為は、危険な方法でプレーすることになるので、相手方競技者の間接フリーキックになります。

競技者が次のことを行った場合、間接フリーキックが与えられる。
・危険な方法でプレーする。

競技規則2022/2023 12条

但し相手方競技者がプレーを続けていれば、そのままプレーを続ければよいと考えます。

一方、相手方競技者が低いボールをヘディングしている後から、足でプレーをした場合には接触の有無、プレーの状況次第により、懲罰の有無が判定されます。

⑩1対1の状況で飛び出したキーパーがペナルティエリア外で相手競技者の体を掴んで静止した場合はレッドカード?

少年サッカー キーパーキャッチ

相手競技者の得点または決定的な得点の機会を阻止するために、ペナルティエリア外で掴んだり倒したりしてしまった場合には退場(レッドカード)となります。

いわゆる得点または決定的な得点の機会の阻止(DOGSO)となります。

少年サッカーでなかなかレッドカードを出すのは、勇気がいることですが致し方ありません。

競技者が相手競技者に対して反則を行い、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与えた場合、その反則がボールをプレーしようと試みて行われた反則だった場合、反則を行った競技者は、警告される。それ以外のあらゆる状況(押さえる、引っぱる、押す、またはボールをプレーする可能性がないなど)においては、反則を行った競技者は、退場させられなければならない。

競技者が、ハンドの反則により、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止した場合、反則が起きた場所にかかわらず、その競技者は、退場を命じられる(自分のペナルティーエリア内でゴールキーパーが手や腕でボールに触れた場合を除く)。
競技者、退場となった競技者、交代要員または交代して退いた競技者が主審から必要な承認を得ることなく競技のフィールドに入り、プレーまたは相手競技者を妨害し、相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止した場合、退場の対象となる反則を行ったことになる。
次の状況を考慮に入れなければならない。

  • 反則とゴールとの距離
  •  全体的なプレーの方向
  •  ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性
  •  守備側競技者の位置と数

競技規則2022/2023 12条 105.106

⑪ゴールキックされたボールがペナルティーエリアから出る前に、相手競技者がペナルティーエリアに入ってしまった場合の対応は?

ゴールキック

ゴールキックをもう一度やり直します。

ペナルティエリア内ギリギリで何度も同じように入ってしまう選手には、注意してコントロールする姿勢を整えましょう。

相手競技者は、ボールが員プレーになるまで、ペナルティーエリアの外にいる。
ただし、以下のことも注意が必要。『ゴールキックが行われるとき、相手競技者が出る時間がなくペナルティーエリアに残っていた場合、主審は、プレーを続けさせることができる。ペナルティーエリア内にいる、またはボールがインプレーになる前にペナルティーエリアに入った相手競技者が、ボールがインプレーになる前にボールに触れる、またはチャレンジした場合、ゴールキックは再び行われる。(競技規則2022/2023 16条

 

⑫腕や手をよく使う競技者の場合、相手競技者が接触を恐れている場合も「危険なプレー」でファウルになる?

少年サッカー 競り合い

腕や手をよく使う競技者が「危険なプレー」をして、相手競技者をドリブルしながら掴んだり肘で顔を殴ったりしたらファウルを取りましょう。

腕や手をよく使う競技者の場合、ホールディングに当たるファウルと考えます。

ホールディングとは相手の身体やユニフォームを掴んだり、押さえたりすることによって不当に動きを制限する行為に対する反則です。選手同士でポジション取りをする際に発生しやすいファウルです。
参考:サッカーのホールディングとは?意味やシチュエーション、注意点を解説 

 

危険な方法でのプレー
危険な方法でプレーすることとは、ボールをプレーしようとするとき、(自分を含む)競技者を負傷させることになるすべての行動であり、近くにいる相手競技者が負傷を恐れてプレーできないようにすることも含む。
シザーズキックまたはバイシクルキックは、相手競技者に危険でない限り、行うことができる。(競技規則2022/2023 12条

荒々しいプレーをする選手が稀にいますが、本人も気合が入っているだけでわざとではないケースがほとんどです。

目に余るほどのプレーが続くようであれば、口頭で注意をしてあげましょう。

少年サッカーでよくあるプレーのまとめ

少年サッカー 熱戦

試合前には必ず色々な場面を想定して競技規則を読み返すことを習慣にすると自信を持ってジャッジできます。

なかなか手間ですが自分のためにもスマホで気になる部分を試合の都度見直しおくと安心できね。

もう一度以下でまとめておきますので、ぜひ参考にされてください。

意図的な味方のバックパスをペナルティエリア外で、キーパーがキャッチ。ハンド?バックパス?どっちが優先?
このプレーはバックパスが成立する前にハンドが起きているのでハンドをした時点から直接フリーキックとなります。
ペナルティーエリア内でバックパスやスローインをキャッチした場合には間接フリーキックとなりますが、壁の位置はゴールラインとなるの?
「ゴールポスト間のゴールライン上」となります。

スローインがコートに入らなかった、もう1度スローインをやり直させていいの?投げたボールがフィールドに入らなかった場合はスローインをやり直しさせましょう。ゴール前でキーパーの手と地面の間にあったボールを相手競技者が蹴ってゴールした場合は、ゴールインでいいの?ノーゴールとなります。守備側チームの間接フリーキックで再開です。足を高く上げて相手競技者には当たっていない場合には間接フリーキックで良いの?相手競技者が接触を怖がるような危険なプレー(例えば、オーバーヘッドキックなど)は、身体的接触がなくても間接フリーキックとなります。ペナルティキックのキッカーが、ポストやバーに当たったボールを誰も触れていない状態で再びボールに触れてしまった場合は?キッカーがポストやバーに当たったボール(誰も触れていないボール)に再度触ってしまったら相手チームの間接フリーキックになります。審判員に触れても、その程度が軽微でプレーに影響していない場合にはドロップボールはしなくてよいか。当たったのが軽微で、試合状況に変化がなければプレーを続けても問題ありません。相手と走りながら競り合い、偶然に足が後ろから引っかかってしまった場合はファウルで良い?転ばされてしまったチームの直接フリーキックで再開です。わざとではなくても不用意なプレーと判断できます。転びながら頭で低いボールをクリアしようと意図的にヘディングで行った場合にはどちらのファウルを取るべき?自分を危険にさらす行為は、危険な方法でプレーすることになるので、相手方競技者の間接フリーキックになります。1対1の状況で飛び出したキーパーがペナルティエリア外で相手競技者の体を掴んで静止した場合はレッドカード?相手競技者の得点または決定的な得点の機会を阻止するために、ペナルティエリア外で掴んだり倒したりしてしまった場合には退場(レッドカード)となります。ゴールキックされたボールがペナルティーエリアから出る前に、相手競技者がペナルティーエリアに入ってしまった場合の対応は?ゴールキックをもう一度やり直します。腕や手をよく使う競技者の場合、相手競技者が接触を恐れている場合も「危険なプレー」でファウルになる?腕や手をよく使う競技者が「危険なプレー」をして、相手競技者をドリブルしながら掴んだり肘で顔を殴ったりしたらファウルを取りましょう。

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