2016年9月14日

吃音がひどくて仕事を辞めたい!転職してわかったこと

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吃音が原因で転職をするなんて逃げていることと一緒だ!

こんな言葉で自分を追い詰めていませんか?

今あなたが考えている不安の要素を取り除いたら、もしかしたら吃音から解放されて楽しい日々が送れるかもしれません。あなたの人生を悩みばっかりで過ごすのは非常にもったいないことではないですか。

私は、5年半勤務した銀行(営業職)からIT企業(事務職)へ転職して分かりました。今の状況をより良くするための転職は「逃げ」ではない。自分の意思で決めたことなら迷わず進むべきということです。

自分に合った場所は必ずあります。周りに意見を求めることも大事ですが自分の直感を信じることも必要だと思います。

吃音で苦しみまくっていた銀行員時代

金庫

私は28年歳のころ、5年半勤めていた銀行を退職しました。退職理由は、周りには「やりたいことがあった」とか「違う業種も見てみたい」とか言いましたが、一番の理由は吃音が出る環境から逃れたかったからです。

銀行員になった誰にも言えない本当の理由

就職活動が始まり、親を安定した企業に入り安心させたいという思いと彼女(今の妻)と結婚をしたいという思いから「銀行」を選びました。

就職もしやすい時期であったこともあり全国転勤ではない地方銀行ですんなり決まり営業職でカッコイイところを彼女に見せたかったこともありました。

私は銀行に『バリバリ働く営業マン』に憧れていました。ガンガン実績を上げる半沢直樹のような「デキる人」になりたいという強い想いがありました。しかし、本心は「周りから普通に見られたい」という気持ちの方が強く出ていました。

『逃げていたこと』が襲ってきた

今まで逃げていた電話応対や形式が決まった挨拶です。

毎日の電話応対や朝礼での挨拶当番などの人前で決まったことを話す苦痛(=他の言葉で言い換えることができない苦痛)は計り知れないことでした。

「今まで通りなんとかなるだろう」と心の中で軽く考えていましたが全く違いました。そこで待っていたのは

  • 社会人マナー
  • 電話応対
  • 先輩・上司との人間関係

逃げていたことが一気に押し寄せてきたという感じです。

特に今までのように吃音が出てもふざけてはいけないという状況になり経験したことのないストレスで吃音が今まで以上に出るようになり日に日にひどくなっていきました。

 

トルルルルルッ!!

(ガチャ)

「・・・・・(無言状態)は、はい○○銀行の。えーー○○支店の、えーーー○○と、も、申します」

という具合。これを毎日先輩や上司に聞かれ

「お前いい加減、電話慣れろよ!落ち着け!」

 

トルルルルルッ!

(ガチャ)

「・・・・・(無言状態)は、はい○○銀行の。えーー○○支店の、えーーー○○と、も、申します。す、すいません。もう一度お、お名前よろしいでしょうか?申し訳ございません、もう一度お名前を・・・」

(客)「ははは。あなた大丈夫ですか?とにかくまわりの誰かに代わって」

屈辱的というか絶望的な日が毎日続きました。仕事にも影響し、目の前にある電話が鳴るのが怖くてじっと座っていられませんでした。

1年もすると後輩も入ってきて、後輩はすんなり電話応対をクリアし淡々と業務をこなしていきます。「おれは、普通のこともできない」とひどく落ち込んでいました。

父から「あと5年頑張ってみろ」

「辞めたい」と父母に相談すると「せっかく銀行に入れたんだし、もったいない。あと5年頑張ってみろよ」と父からのアドバイス。私のことを想って言ってくれていたことは十分わかっていました。

新卒3か月目くらいの頃「会社が辛い」と父に相談したときには朝まで話に付き合ってくれました父です。そんな感謝をしている父の言うコトバを受け退職を何か月も先延ばしにしました。

しかし、その後2度の転勤をし最後は規律や実績に厳しい上司とあたりストレスが最高潮に達してしまい張り詰めていた気持ちがフッと切れて「辞めよう」と決意しました。

悩みに悩み、自分で辞めることを決意し辞表を出しました。でも、この決断こそ私の吃音が治った大きなきっかけでした。

経験から得た取り除くべき吃音者特有の悩み

  1. 電話応対
  2. 朝礼などの挨拶当番
  3. 自己紹介

すべてに当てはまるのはちゃんと言わないといけないというプレッシャーです。特に1と2のように決まっている言葉を言えないことで誰でもできることを自分だけできないと感じてしまうという自己肯定感が下がってしまうため厄介です。

私の場合には銀行員としてまずやらされたことは、

  • 電話応対
  • 朝の元気な挨拶

です。電話応対については先輩や上司に聞かれた状況でした。

職場での電話の音が鳴るたびに心臓がバクバクと音が聞こえるくらいの緊張をしていました。いつも机のメモに「緊張しない、緊張しない、緊張しない・・・」と書きなぐっていたことを覚えています。

吃音が出てしまう4つの心理的原因と仮説

  1. 幼少期のトラウマ
  2. 精神的ストレス
  3. 遺伝的要因
  4. 脳の伝達異常

どもりになる原因の1と2は大きなストレスや極度の緊張状態にある環境下にいると言葉が出にくくなってしまいます。更に悪化するとまったく言葉が出なくなってしまうこともあります。

どもりを何度も繰り返すことによってそのどもりが正しい発音として脳にインプットされ、普段からどもりの症状を発症するようになっていってしまうことになります。

また、ドーパミンなどが過剰に分泌されると平常心を保てずに興奮状態になります。通常ならセロトニンという物質がそれを抑えてくれますが、ストレスがかかったりすると分泌量が減少しバランスを崩しどもりが発症してしまうともいわれています。

吃音のある人の大脳辺縁系(扁桃や海馬など)の組織内
の神経伝達物質ドーパミンの過剰状態などをもたらし、さらに、このドーパミンの過剰状
態などが緊張を伴うブロック等の出現に関与しているという仮説を提唱

国立特別支援教育総合研究所

脳が正常に働かずにどもりの症状が出るのではないかという仮説です。

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吃音を克服するために必要な2つの方法

これら心理的要因を改善して、どもりの症状を出づらくするには

  • どもりが出てしまう要素を取り除くこと
  • どもりが出ても気にしない自己肯定感を高めること

この2つが大事です。

何より吃音が出てしまい自信を喪失してしまう要素を取り除くことが先決です。私は転職により精神的に安定し睡眠もよく取れるようになりました。

すると、自己肯定感も上がり自分の得意分野を見つける余力が出てきます。

まずは自分の体と心を健康に保つことが何より大切

私は吃音(どもり)で死ぬほど悩んでいたとき未来が全く見えませんでした。本当に頭が破裂するんじゃないかなと思っていました。すべてが後ろ向きの思考で、自分で何かを考えるということすらできなくなってしまうくらいに危険な状態でした。

しかし、新しい環境に勇気を出し進んだことで全く違う未来が待っていました。居場所や前向きになれる環境を見つけることができました。

あなたにとってプラスになると考えられるときは周りの意見だけを聞のではなくバシッと決めてしまうことも時には必要です。

もしかしたら吃音で、また会社(仕事)を辞めようと思うことが出てくるかもしれません。しかし、また新たな道を見つけてチャレンジすればいいだけです。

転職サイトは大手で評判の高いところがやはり無難です。私もリクナビエージェントやdodaなどのメジャーなところに登録をし面談しやってみたい仕事を探していきました。

あなたには合った場所を見つけるために、視野を狭めず前向きに考えてください。

まとめ

会社を辞めるリスクよりあなたの体が壊れてしまっては未来が見えなくなってしまいます。本当に追い込まれると取り返しのつかないことまで考えてしまうかもしれません。

転職は当たり前の時代です。縛りつけようとしてくる、特にあなたのことより自分の出世や評価を気にしている上司にはなんの迷いもなく自分の思った道を進むべきです。

あのときの自分の決断は、8年経った今でも本当に正しかったと確信しています。

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