
「取材ってどんなことをするの?」「取材記事案件は他の記事の書き方と何が違うの?」「取材記事案件はどうやって見つければいいの?」
こんな疑問を解決します。

現役サラリーマンで副業としてライター活動をしていますが、1,2か月に1本取材記事案件にも関わっています。取材記事のスキルは本業にも活きるので一石二鳥ですよ!
本業があり時間がないという場合でも、お昼休みなどの隙間時間でzoom取材に対応可能な案件もあります。
この記事でお伝えすることは以下の3点です。
- 取材記事の納品までの流れ
- 取材記事案件はどうやったら受注できるのか
- 取材時に失敗しないためのコツ
取材案件をやることでライターとして受けられる仕事の幅も広がります。
取材記事がなぜ本業を持つサラリーマンにとって有利なのか経験談をお伝えしますので、ぜひお読みください。
Contents
取材ライターの仕事とは?案件受注から納品までを解説
取材記事とは、取材で得た情報を文章にまとめた記事のことです。
たとえば、新事業立ち上げによる社内報の記事であれば「社員向けにどんな事業をやるのか」「どんな人が指揮を執るのか」をイメージし記事を作成します。
実際に取材し、熱のこもった思いを聞けるのでリアルな臨場感のある文章が書けます。
私がこれまでに関わった取材案件は、以下のような案件です。
- 上場企業の社内報記事
- 外装事業を経営する中小企業のホームページ作成
- 整骨院を経営する企業のPR記事
まだ経験は浅いですが、今は指名を頂けるようになってきました。
どんな流れで納品までを行っているかご説明します。
企画内容(目的)を確認する
取材をして記事作成する『目的』をしっかり理解します。
たとえば、新しい部署ができたので、社員向けに社内報を掲載する目的であれば「どんな人が指揮を執っていて、何をする部署なのか」を告知するための取材と理解できます。
目的がわかれば、ある程度のイメージが出てくるのであとは具体的な質問をするための準備をしていきます。
アポ取りや日時調整をする
取材記事案件を依頼いただくクライアント側で実施頂けるケースもあります。
そして、面談は対面なのかzoomでもよいのかなど確認し希望日時を伝えて調整をしていきます。
取材対象の業界や強みなどをリサーチする
取材対象企業のホームページをよく読み込み、何に力を入れていて何を今後しようとしているのかをリサーチします。
確認する上で疑問に思ったことは、キーワードをインターネットで調べ時間があれば本屋に行き業界誌を読むこともします。
上場企業の役員の方が面談者の場合には、インターネットでも経歴なども分かるので確認しています。
質問事項を作成する
疑問に思ったことをすべて書き出します。
- 〇〇に力を入れているということですが、その経緯は何か
- 創業してから現在までの歴史
- 最近〇〇の取組みを行っているが、効果や反響はどうか
- 理念や経営方針
- スタッフ採用はどうしていくつもりか
ある程度質問を出し切ったら質問内容を精査し、記事を完成させるための優先順位が高い順に並べます。
質問はなるべく多く準備しておくと、「もう質問することがない」という焦りもなくなるので取材当日も安心できます。
イメージトレーニングをする
取材当日はいきなり本題に入らずに、雑談から入るようにしています。
緊張しきった状態ですと、良いコミュニケーションが取れません。
「プロフィールに趣味はランニングって書いてありましたが月に何kmくらい走ってるんですか?」など質問するとランニング好きであれば楽しそうに話してくれます。
色々とイメージトレーニングをして楽しく会話していることを想像しておくとリラックスできます。
文字起こしをして文章を作成する
取材当日は、会話することで精一杯です。そのため事前にお断りをした上で音声の録音をするようにしています。
あとでその音声を聞きながら、じっくりと文字起こしをしていきます。
文字起こしができたら、作成していた構成案通りに当てはめていき記事を完成させていきます。
フィードバックを受ける
記事を納品し、フィードバックを受けて修正があれば対応し完成です。
取材記事のライターに求められるスキル
取材記事では、今までサラリーマンで体得したコミュニケーションスキルが活かされます。
資料作成・プレゼン・普段のメールなど相手目線で考えてきた経験が活きてくるので、サラリーマンこそ取材記事に向いています。
取材記事を書くために、求められるスキルは以下の5点です。
- クライアントの要望を理解すること
- 文章力を磨く向上心を持っていること
- 好奇心が旺盛であること
- 取材対象者の熱が入ったことを敏感に感じ取ること
- 完成イメージを持って聞きたいことをしっかり聞くこと
1つずつ見ていきましょう。
クライアントの要望を理解すること
クライアントが要望している目的を理解しておくことは非常に重要です。
この要望の理解を誤ると文章の方向性が異なるので何度も書き直しになり、信頼を得られません。
「何を求めているのか」はしっかり時間を取って考えて、不明点があれば取材前に確認することが重要です。
文章力を磨く向上心を持っていること
文章は下手でも仕方ありません。文章力は幼少時代からの蓄積なので、急には上達しません。
ですが毎日語彙力アップのため小説を読んだり、文章作成を上げるための本を購入したりする向上心はライターにとっても重要です。
ブログを使ったりしてアウトプットをする習慣があると有効だと感じています。
►ブログをやめた方がいいのか?ブロガー歴9年目から伝えたい「No!!」の理由
好奇心が旺盛であること
好奇心旺盛であることは取材ライターにとって必要なスキルです。
相手に対して興味を持って会話することは双方にとってメリットが大きく、興味が出てくると色々なことが知りたくなり、聞きたくなります。
その姿勢は相手にも伝わり熱が入った反応が返ってきます。
取材対象者の熱が入ったことを敏感に感じ取ること
話をしていると相手が気持ちを込めて話すキーワードや話題というのが出てきます。
その雰囲気を敏感に感じ取り、自然と深堀りしていくと相手も気持ちよくなり本音をさらけ出してくれます。
表情や言動を見て、熱が入った瞬間を見逃さないスキルは大切です。
完成イメージを持って聞きたいことをしっかり聞くこと
完成イメージの記事を頭に描きながら、足らない点は反応を見ながら聞いていきます。
唐突になってしまうこともありますが、お客様にも「〇〇のところなんですが、」と切り出し都度聞いていきます。
取材対象者もせっかく時間を割いて取材に応じてくださっているので、よい記事にしたいという思いは同じです。
サラリーマンが副業で取材ライターをやることで得られる効果
本業を持つサラリーマンにとって、取材案件はスキルアップにつながりやすいと感じています。
また本業だけでは得られない体験ができるので、コミュニケーションスキルの成長速度も速くなります。
以下3点が取材案件で得られたと感じた効果です。
- プレゼンスキルが上がる
- 本業ではない人脈ができる
- 副業の仕事の幅が広がる
1つずつ解説します。
プレゼンスキルが上がる
サラリーマンの世界も個人で戦える能力が必要となってくる時代です。
取材ライターとして得た知識や経験を、本業で活かす機会も多く出てきます。
プレゼン・研修講師・資料作成など取材案件の質を高めることで、本業のスキルも上がるので一石二鳥です。
本業ではない人脈ができる
中小企業のオーナーや普段なかなか会えない上場企業の役員の方などに取材できることもあります。
人脈ができれば直接オファーがくることもあるかもしれません。
ライター活動は黙々と作業をすることが多いので、対面で顔を合わせる機会は緊張しますがチャンスが広がります。
副業の仕事の幅が広がる
取材もできるライターであるということをアピールできれば、新たな仕事を受注できます。
実績ができるので新たな仕事をつかむチャンスになり、幅が広がり副業ライターが楽しくなってきます。
取材記事案件の失敗談
取材案件で私がやってしまった失敗談をお伝えします。
初心者の頃にやってしまいがちな失敗なので、これから取材ライター活動を始めるという場合に参考にしていただけると幸いです。
取材案件失敗談①:ライター用の名刺を忘れてしまった
副業でライター活動をしていても、取材案件を引き受けると「プロライター」として見られます。
「名刺を持ち合わせておらず」と伝えるのは非常に恥ずかしいです。
取材先では名刺交換もありますので、『ライター用の名刺』の準備は必須です。
私はラクスルで発注しています。すぐに届くのでまだ準備していないという方はこの機会に準備しましょう。
取材案件失敗談②:遅刻
自宅の電車で2時間ほどかかる地方の企業へ取材時に電車を1本乗り過ごしてしまい、最寄り駅に到着したのは待ち合わせの30分前でした。取材先は最寄り駅から10km。
「駅からはタクシーがある」とインターネットで調べていましたがタクシーの気配もなし。車通りも少なくタクシーが通る気配はなし。
先方に電話をして遅刻することを伝え謝罪。結局タクシーはつかまらず10kmのランニングになりました。
社会人として遅刻は厳禁です。事前調べは徹底しましょう。
取材案件失敗談③:話が脱線し過ぎてしまい聞きたいことが聞けなかった
中小企業オーナーの取材案件に関わったときに、2時間半の取材時間を頂いていましたが2時間くらいをオーナーの若い頃の武勇伝で盛り上がってしまったことがありました。
聞きたいことが、あまり聞けず記事作成に苦労してしまいました。
話の雰囲気を壊さないように、聞きたいことをしっかり聞くことを忘れないようにしましょう。
取材ライターに向いている人の特徴3つ
取材ライターに向いているのはどのような人でしょうか。
取材ライターに向いている人の特徴を3つについてお伝えします。
人と直接会って話すことが好き
対面で話すことになぜか自信があるや人付き合いがうまいなど、コミュニケーションスキルが高いほど向いています。
取材案件をやってみて、空気を読むことや何に情熱を持っているのか感じ取りながら話し進めなければなりません。
向上心があり案件の取り組み方が誠実
良い記事を書くためにもっと良い質問をしたい、取材対象者やクライアントが感動するような記事に仕上げたいなどの向上心は記事の質を高めます。
副業という意識ではなく、ライターとして本業と同じような取り組み方をしている方は向いています。
フットワークが軽い
思い立ったら、すぐに行動に移せる人は強いです。
たとえば、せどりをするために休日に韓国に弾丸ツアーに行ってしまったなどフットワークが軽い人は、取材ライターとしても成功する可能性が高いと思います。
どうすれば未経験且つ副業でも取材ライターになれるか?
私も実践している取材案件の探し方をご紹介していきます。
「取材ライター+募集」で検索し、気になった案件に応募する
取材ライターを募集している案件はたくさんあります。気になった案件に勇気を出して応募しましょう。
取材案件の実績がないため、まず始めの1件を丁寧にこなすことで次につながってきます。
クラウドワークスで応募する
クラウドソーシングで、登録者数もNo1のクラウドワークスでも取材案件は多くあります。
応募時には、トライアル記事の作成や実績などが必要です。
プロフィールを充実させてアピールできるようにしておきましょう。
インタビューの仕事は楽しい。うまくいけば継続して案件がもらえる
サラリーマンだからこそ、安定した本業の後ろ盾があり取材案件などの未経験の分野にも飛び込めます。
本業でのプレゼンや資料作成、コミュニケーションスキルをそのまま活かし実績を積んでいけます。
取材現場ではプロライターとして見られるので度胸も必要が、ハードルが高い分副業ライターでチャンレジする人は少ないです。
将来的にライターとして幅を広げたいならぜひ挑戦してみましょう。