
吃音は「治る」ものではなく「治す」もの。これが克服する方法です。
この記事は
- 人前で話したり電話をすることを極力避けてきた
- 社会人としてやっていける自信がない
- どうやったら吃音を克服できるのか分からない
という悩みや不安を抱えているあなたにピッタリの内容になっています。
私は10歳頃から吃音が出始め、社会人を13年以上経験した36歳になった今も吃音はたまに出てしまいます。
しかし、会社でのプレゼンや自己紹介でも「どもるかもしれない」と頭が真っ白になってしまう恐怖心はなくなり「ちゃんと伝わるかな」という以前の自分とは違う一歩先の悩みを抱えるように成長しました。
この記事を読んでいただくことで、吃音を克服するために必要な自己肯定感を上げる具体的な方法を知ることができます。ぜひ、ご覧ください。
Contents
吃音が出てしまう理由
吃音が出てしまうのは、「どもってしまうかもしれない」という予期不安です。
人前で話なさければならない緊張する場面、電話を取って決まった言葉を話さなければならない場面など「できない!」と思ってしまうともう頭の中は真っ白になってしまいますよね。
その状態で慌てて対応することで『失敗⇒自己否定⇒嫌な記憶として残る』という悪循環に陥ってしまいます。そして「自分は当たり前のこともできない社会不適合者」という自己否定の要素に心が支配されてしまいます。
しかし、逃げたら逃げ道しかありません。これらの状況を自分から変えていく必要があります。
その方法を10紹介していきます。死ぬほど悩み苦しんだあなたに今の大きな不安を抜け出すキッカケになるはずです。参考にしてください。
誰でもできる吃音を克服するための9の方法
吃音を知る
吃音はいまだに完璧な治し方が確立されていない発話障害です。
発症するパターンも
- ストレスにより大人になってから急に発症してしまった人
- 幼少時代に親に話し方を注意され発症してしまった人
- 友達に話し方をバカにされ発症してしまった人
いくつもケースがあります。
人前で話す機会が増える社会人であるほど、すぐに解決できる方法を探し小手先のテクニックを習得しようとしてしまいますが根本的な解決にはつながりません。
まずは吃音を理解しようと努めて立ち向かう問題の対象をハッキリさせることで不安な気持ちが薄れていきます。
インターネットで専門家の書いた内容も良いですが、本により知識を深めることも非常に有効でした。本の中では「エビデンスに基づく吃音支援入門」はお勧めの本です。
吃音ドクターによるデータに基づき吃音を分析しているため納得しながら読み進めることができます。
►吃音ドクターの言葉が解決に繋がる「エビデンスに基づく吃音支援入門」
周りではなく自分を変える
私の経験則でいつも受け身でいることが吃音の原因だとわかりました。
理由は、相手のペースや周りから与えられるプレッシャーに呑まれてしまい相手や周りのペースになってしまうからです。
「でも、自分のペースで話そうとすると変な間が空いてしまうし相手に不信感を抱かせてしまうじゃん」
と思うかもしれません。でも、それでいいんです。「自分は自分!」と割り切って全員に好かれようとせず体裁ではなく中身を鍛えていくことが大事なことだと思います。
それを言語化し勇気をもらえるのは世界で4,000万部売れている自己啓発本のベストセラー「7つの習慣」です。
一度は聞いたことがあるかもしれませんが絶対に読んでおくべき本です。何度も読み返していくことで人格が変わって自信が湧いてくるのを感じます。
コミュニケーションについて学ぶ
吃音を克服する表面上のテクニックではなく、そもそも話すことって何かというと相手に伝えることです。そして、話すだけがコミュニケーションではありません。
書くこと、聴くこと、相手を見ることもすべてコミュニケーションになり相手に伝えるための手段になります。
相手に自分の考えを届けるにはどうすればいいのか?どもっても自分の考えを話し伝わった成功体験は大きな自信につながり恐怖心が消えていきます。
プレゼンの前や研修講師をしなければならなくなったときに何度も読み返した「人前で話すのがラクになる本」は非常にお勧めです。一読してみてください。
一呼吸置いて自分の間で話す
人前で話す場面など非常に緊張し、早く話そうとしてしまいます。相手に合わせたペースで話すと焦ってしまい吃ってしまいます。
頭の中で整理できていない言葉を話すというのは、自信が持てないですし出てきづらいです。
一呼吸おいて、頭に隙間を作るイメージで相手が「?」と思っても自分のペースと間で話そうと心掛けてください。きっといつもよりうまくいくと思います。
下準備を念入りにする習慣をつける
自己紹介や人前で話すときには、直前まで一回も話すことをしていないという状態は避けてください。
頭の中だけで思い浮かべていても実際に話すと「えっ!?こんなことを言おうとしていたんだじゃない」と焦りが出てきてしまいます。
本番で余計な不安要素が出てこないように準備を人よりも徹底しておいてください。
長所だけに目を向ける
短所ではなく長所を伸ばして短所を見えなくしてしまえばいい。
コミュニケーション研修で某有名な経営者の方が言っていた言葉です。心に突き刺さり頭から離れない言葉になっています。
うまく話せないことに劣等感を持たず、あなたには他で勝負するものがあるはずです。話すのが苦手なら資料作りに時間をかけて資料だけでわかってもらるように努力をすることもできます。
電話応対が苦手なら対面での接客で誰よりも実績を上げればいいんです。
私は吃音で電話がかかってきても「は、はい、〇〇銀行の、え、えっと・・・」と吃りまくっていましたが対面での接客セールスは支店の中で1番でした。
「自分にはそんなものはないよ」と思うかもしれませんが、しかしそんなことは絶対にありません!
- 相手への気遣いに長けていて、誰よりも色々なことに気が付く
- 自分が劣等感を持っているからこそ相手には同じ思いをさせないように配慮している
それも立派すぎるあなたのでっかい強みです。その強く優しい心であなたの弱みをカバーしてください。
今の自分をさらけ出す
私たちは吃音により無意識に人前で自分の考えを話すことを避けてきました。
「言いたいけどどもってしまうから」と避けてきた分言いたいことは山のようにあると思います。本当はあなたが何を考えているのか。吃音でどんな思いをしてきたのか。その思いを外に発散することが必要です。
過去の自分のように同じ思いの方が同じように苦しみながら頑張っている姿を想像し勇気が湧いてきたこともあるはずです。
そして、書くことで頭も整理され「自分ってこんなことを考えていたんだ」と客観的に知るキッカケにもなります。私はブログで救われ、その感情をブログでぶつけています。
ブログで本当に変わりました。もし「ブログをやってみよう!」と思ったらすぐ実行してください。
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今の環境が合わなければ転職をすればいいと考えを持つ
私は5年半の銀行員生活で何よりも朝礼の挨拶が一番イヤでした。
決まりきった挨拶の時に言葉が毎回つっかえてしまい先輩や上司にいつも「ん!?」と顔をされてしまうからです。
私は吃音が原因で転職をしました。電話応対は吃音者にとって地獄となります。人には向き不向きがあり、もし電話応対などの環境に身を置いているなら「環境を変えて成功したやつもいるんだ」と思ってください。
その場所が全てではなく自分で探しにいくことが大切です。
「逃げてはいけない」とばかり考えるのではなく環境を変えて自分の得意なところで勝負をする方がずっとラクに自信を持つことができます。
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【リクナビNEXT】
筋トレとランニングを始める
話し方以外に、見た目の自信をつけることってかなり効果があります。引き締まった体は努力ができる人なんだと印象を変えることができます。
見た目に自信が持てるだけでかなり自己肯定感は上がります。
そして、毎朝ランニングの習慣を取り入れいると体の内側から元気になります。血流をよくすると睡眠の質も上がりぐっすり眠れます。何より精神的に上向きになってきます。
『毎朝の15分筋トレする』『会社帰ってきてから30分だけ走る』でいいからとにかく続けられる目標を設定することがポイントです。
まとめ
これまで挙げた吃音は自分で治すことができます。
もう「すぐに吃音を解決できる商品や方法がないか」とネット検索をしまくるのはやめて根本的な自分を変えてみてください。
克服して楽しく過ごしましょう!