お金を包んで運ぶ布である袱紗(ふくさ)のマナーや礼儀-そのまま渡すのはNG-
日本では慶事(けいじ:お祝い事)・弔事(ちょうじ:葬式・法事)の際、相手の気持ち・状況をおもんばかってお金を包むしきたりが、根付いています。
その際、金封(きんぷう:お金を入れた封筒)を包むのが袱紗です。
袱紗を通して、『日本にはこんなにも奥ゆかしき文化がある』ことをお話ししましょう。
袱紗(ふくさ)の意味
上述の通り私たちは歳をとるにつれ社会との関わりの中で、結婚式・出産・ひな祭り・端午の節句・入学・卒業・お祝いパーティなどなど節目節目の慶事(お祝い事)に関わることが多くなります。
また慶事と対極にある葬式・法事などの弔事も社会生活では必ず経験するものです。
これら慶事に招待されたり・こちらから出向いてお祝いを述べたり、弔事に出向いて生前お世話になった人にお悔やみ・お別れ、その後の法要に出席したりと多々あります。
これらの慶事・弔事に先方の気持ち・状況をおもんばかって、お金を包みます。お金を包む袋を金封(きんぷう)は、慶事では祝儀袋・弔事では不祝儀袋といいます。
『袱紗(ふくさ)は、金封の「のし袋」がシワになったり・汚れたり、また水引が折れたり・汚れたりして、先方に不快な気持ちを持たれないようにする気配りの包み袋』といえます。
先方に手渡す前に包んだ袱紗を開いて、金封を入れた「のし袋」を取り出し、丁重に手渡すのがしきたりです。
袱紗(ふくさ)の種類
袱紗には途中で袱紗が開かないよう「留め爪」付袱紗や、金封を止める台のついた「台つき袱紗」があります。最近では、たたむ手順が省ける封筒の形をした金封袱紗も多くあります。
これらはお好みで選んで構いません。
袱紗は慶事・弔事両方に使うので、『慶事と弔事とで色分け』をしてあります。慶事は赤・ピンクなどの暖色系を、弔事では紺・緑の寒色系を、両方に使える色は紫色です。
袱紗の使い方マナーと渡し方のマナーとは?
慶事と弔事とで金封の包み方が逆なことを先ず覚えておきましょう。
最近は包み方で迷わないように、封筒の形をした袱紗も売られています。
慶事
包み方 |
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渡し方 |
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袱紗を折りたたんで受付台などに置いて金封を両手で手渡すか、折りたたんだ袱紗の上に金封を置き、両手で渡してもよいでしょう。
弔事
包み方 |
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渡し方 |
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プロフェッショナルマナー講師のtomoさんのブログで詳しく紹介されています。
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