2019年7月22日

住宅ローンの審査に落ちた本当の理由はコレだった!借りる側が知らない2つの原因

住宅ローンを検討している友人から「奥さんを連帯債務者か連帯保証人に入れて、収入合算しようと思ってるんだけどどう思う?」

私は、「できるなら単独で借りた方がいい」とアドバイスしています。たしかに収入合算は、大きなメリットです。

しかし、銀行員時代に多くの住宅ローン案件を対応して連帯債務や連帯保証の大きすぎるデメリットをみてきました。

それは、銀行員に自分の知られたくない情報をすべて開示しないといけないからです。それをあなたにお伝えしたいと思います。

なぜ連帯債務や連帯保証をオススメしないのか?

私が『連帯』して銀行から借りることをオススメしないのは、

  1. 自分以外の個人信用情報もすべて銀行に取得されてしまうから
  2. 自分のプライベートをすべて銀行担当者に伝える必要があるから

の2つが理由です。

1つ目については、連帯債務者や連帯保証人含め、個人信用情報や現在のクレジットカードの遅延履歴まで細かく調べられることになります。

自分以外の妻の情報も含めて銀行に取得されることって、借りる立場からするとすごく抵抗がありますよね。

以前に婚約者の方が原因で審査に通らなかった案件があり、その案件をキッカケに妻の情報って銀行には絶対取られたくないなーと思ったことがありました。

ご主人も知らない情報を赤の他人の銀行員である私が知ってしまったことに非常に心の痛い思いをしたからです。

2つ目については、離婚で揉めている方の案件に関わった時に連帯債務は避けるべきだと改めて感じました。

憔悴(しょうすい)した奥様の姿を見て、元ご主人とかなり揉めている泥沼状況の中でもすべて状況をヒアリングしなければいけなくなったときに連帯債務の過酷さを目の当たりにしました

これ以上大変な思いをしてほしくなかったのですが、元ご主人の同意が必要な書類がなかなか揃わず住宅ローンの審査が進まずかなり追い詰められていたのが見ていてわかりました。連帯債務って非常にリスクが大きいです。

この2つの事例に詳しくこれからお話します。

連帯保証人の婚約者が〇〇だった

手をつなぐ夫婦

これからご結婚されるということで婚約者の方とお二人で来店されました。年齢は30歳前後で婚約者の方も20代後半でした。

源泉徴収票などを持参しており、ご主人の収入は350万前後ということが確認できました。

お話を伺っていると、単独だと希望物件を購入することができないため婚約者を連帯保証人にして収入合算をして申し込みをしたいとのご要望でした。

事前審査に必要な書類を一式いただきさっそく審査を行いました。結果は、否承認。

見た目や話した雰囲気などから、非常にマジメな方で誠実な印象でした。

審査に引っかかる部分としては収入のみであると考えていたのでさっそく審査を行った担当の方に連絡をしました。

「〇〇様の案件で否承認通知が届いたのですが、収入は婚約者の方を合算すれば問題ないと考えています。せめて、減額でのご承認はいただけないでしょうか?」と聞いたところ、「う~ん。主債務者の旦那さんは収入だけなんだけど、ちょっと婚約者がね。。」と濁した返答でした。

審査の立場上詳しくは否承認の理由を話せないんです。その状況も当然理解していました。

しかし、これから結婚生活を送るために物件購入したいとの要望でもあったので、なんとかならないかと何度か交渉したところ「旦那さん、単独だと収入が低いだけなんですが、連帯保証人の婚約者の方が事故歴があってね」とボロッと教えてくれました。

事故歴とは、ブラックということです。主債務者である旦那様だけの原因ではなく、婚約者がブラックであるという理由で審査に通らなかったんです。

審査方針は変わらないとのことで、ご要望に沿えない旨をお客様へ回答。

もちろん、否承認の内容をお伝えすることができないのでご主人も自分の収入が低いということで住宅ローンの審査に落ちたと考えていたと思います。

その後どうなったのか分からないのですが、これから妻となる婚約者のご主人も知らない情報を赤の他人である銀行員に知られてしまっていることは避けるべきだなと思います。

離婚協議中の泥沼化をヒアリング

夫婦喧嘩

来店されたのは40歳半ばの女性。ご相談内容は、現在連帯債務となっている借入形態を自分1人の単独借入に変更したいとのことでした。

その方は、正社員でありましたが、時短勤務で収入が400万前後。借入の比率を奥様が1、ご主人が9の割合とする連帯債務で借りていました。

収入合算をして目いっぱいの借入をしていたこともあり奥様単独だと審査は厳しくかなり難航しました。

奥様は、行政書士に離婚協議書を依頼したり役所に行ったり会社を休んで必要書類をもらったり書類書いたりって家事もやりながら本当に疲労困憊していました

なかなか書類が揃わず、奥様にも何度も連絡をしていました。

年下の私に、その方も自分の状況を話したいはずはないですが現在の状況を把握する必要があり、とてもイヤな思いをされたと思います。

「旦那が、なかなか書類に同意をしてくれなくて。。もうどうしたらいいか。。もう少しお時間いただけますでしょうか。」ととても大変な思いをされていました。

借りるときは、住宅ローン年末控除をダブルで受けられることや収入合算ができることのメリットが大きいですが何かあったときの苦労がものすごく大変です。

円満離婚であればよいですが、揉めてしまった場合には悲惨です。

借りるときは、仲が良くてもあとでどうなるかはわかりません。

連帯債務での借入は、変更するときに現在の借主の署名捺印も必要となるため将来どうなるか、本当に大丈夫か見越して検討するべき事項です。

まとめ

住宅ローンは、なるべく単独で借りることをおすすめします。

銀行へ提示する情報は必要最小限とすることが良いと思います。知らなくてもよかった事実を銀行に提示してしまうことは避けた方がいい。

述べてきた2案件のお客様は銀行員でありますが、赤の他人の私に知られたくないプライベートを知られて非常にイヤな思いをされたと思います。

『連帯』で借りる際には、自分以外の情報も銀行に知られてしまうことや将来のリスクについてもしっかりと検討して銀行に相談しに行ってくださいね。

 元銀行員が語ります!住宅ローンの借換ベストタイミングは3月、6月、9月、12月!

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