
サッカーニュースで「期限付き移籍」という言葉は良く聞きますよね。期限付き移籍には移籍元・移籍先・選手3者の合意が必要です。
期限付き移籍にある種類は以下の3つがあります。
- 育成型期限付き移籍
- 買い取りオプション付き期限付き移籍
- 買い取りオプションなし期限付き移籍
これら3つの移籍の意味や通常移籍との違いについて詳しく解説していきます。
Contents
期限付き移籍とは?
期限付き移籍とは、所属元に籍は残した状態で他クラブへ期間限定で移籍することです。
2021年8月に久保建英がレアル・マドリードからマジョルカへ期限付き移籍すると報じられましたが、その際は買取オプションなし期限付き移籍という移籍形態でした。
期間満了となる2022年6月30日には移籍元であるレアル・マドリードに戻る前提で、移籍先のマジョルカは年俸を支払いチームの即戦力として試合に出場させます。
完全移籍(通常移籍)との違いも見てみましょう。
完全移籍と期限付き移籍の3つの違い
完全移籍 | 期限付き移籍 | |
費用 | 移籍金+年俸 | 年俸 |
所属クラブ | 移籍先 | 移籍元 |
契約期間 | 長期 | 短期 |
完全移籍は、所属元の契約期間中に他クラブへ移籍をするため移籍金(違約金)を現在の所属クラブに支払います。
クリスティアーノ・ロナウドを例に挙げると、ユベントスへ移籍する際に約153億円をユベントスがレアル・マドリードに支払い4年の複数年契約で移籍が成功しました。
久保建英がマジョルカへ移籍金なし・1年契約での移籍と比較をすると費用・契約期間ともに違いがあります。
期限付き移籍のメリットとデメリット
選手 | クラブ | |
メリット | 出場機会が増える | 移籍金なしで獲得できる |
デメリット | クラブが定まらない | 満了後には自クラブへ戻ってしまう |
育成型期限付き移籍は若手育成目的
育成型期限付き移籍とは2013年から導入されており、若手選手の育成目的でシーズン途中でもチーム事情からなかなか試合に出られない選手が出場機会を求めて行う移籍です。
育成型期限付き移籍をするためには、以下の3つの条件があります。
- 23歳以下の日本国籍を有する選手の期限付き移籍であること
- 期限付き移籍契約の途中解約に関して、移籍元チーム、移籍先チーム、当該選手の三者が予め合意していること
- 移籍元チームのリーグより下位のリーグのチームへの期限付き移籍であること
育成型期限付き移籍は、期限(Jリーグは1~4月、7~8月が移籍期限)に縛られる事なく、移籍元のクラブでケガ人が増えたため呼び戻す(解除する)というようなことも可能です。
買取オプション付き期限付き移籍
買取オプション付き移籍とは、移籍期限満了後に移籍金を支払うことで完全移籍となる移籍です。移籍元・移籍先・選手の3者の合意が移籍をするかどうかが決まります。
育成型期限付き移籍と買取オプション付き移籍の3つの違い
育成型期限付き移籍と買取オプション付き期限付き移籍は、以下の3つの違いがあります。
- 同一リーグに移籍できる。
- 年齢制限がない。
- 移籍期間内にチーム事情によって移籍の解消ができない。
期限付き移籍で戻るかどうかは選手だけの判断ではない
久保建英のように実力がある選手でもレアル・マドリードのような超一流プレーヤーが揃うクラブではなかなか出場機会がありません。
試合に出なければ評価がされないサッカー選手にとって期限付き移籍で他クラブでアピールできる機会は大きなチャンスです。「買取オプションなし」というレアル・マドリード側の手放したくない意思が現れているので世界トップクラブでの出場を待つばかりです。