
コイントスのルールって分かっているようで曖昧な理解ではないでしょうか。
私は初の公式戦で審判を行う際に「どんなルールだったっけ??」とかなり焦りました。すぐ周りのコーチに聞いたり必死でスマホで調べましたが焦りは試合前に禁物です。
この記事では直前に焦らないように以下2点を解説します。
- 公式ルールの規定
- 実際の公式戦ではどのように行われているのか
私は公式戦は50試合以上経験していますが、試合前は今でも緊張します。
しかしコイントスなど細かい点をしっかり押さえておくことでスムーズに試合に臨めるので、JFAのサッカー競技規則を一緒に確認していきましょう。
Contents
サッカー競技規則2020/21の第8条
- コイントスに勝ったチームが、前半にどちらのゴールを攻めるのか、またはキックオ
フを行うのかを決める。 - この結果により、相手チームがキックオフを行うのか、または前半にどちらのゴール
を攻めるのかを決める。 - 前半にどちらのゴールを攻めるのかを決めたチームは、後半開始のキックオフを行
う。 - 試合の後半には、両チームは、エンドを替え、反対のゴールを攻める。
- 一方のチームが得点したのち、他方のチームがキックオフを行う。
(引用:JFA公式サイト『サッカー競技規則2020/21の第8条』より引用)
20/21のルールでは、コイントスで勝ったチームがコートかボールをいずれか選択できるとなっています。
19/20の改定で変わった部分です。(18/19までの競技規則ではボールの選択しかできませんでした)
第 8 条
コイントスに勝ったチームは、キックオフも選ぶことができる。(JFA公式『競技規則改正 2019/20(主な改正と明確化の概要)』より引用)
公式戦で行うコイントスの流れ
公式戦ではコイントスまでに大きく以下の3段階あります。
- 両チームを整列させ、用具チェック(すね当てや靴裏)、空気圧を確かめ試合球の選定をする
- 両チームのキャプテンを審判のもとに呼び色を確認する
- コインを弾き、表が出たチームのキャプテンにボールかコートか選んでもらう
1つずつ見ていきましょう。
試合開始までの手順①:両チームを整列させ、用具チェック(すね当てや靴裏)、空気圧を確かめ試合球の選定をする
用具チェックと両チームから試合で使うボールを選んだりと試合の前には色々とやることが多いです。
焦らず自分のペースで行ってください。
試合開始までの手順②:両チームのキャプテンを審判のもとに呼び色を確認す
両チームのキャプテンにコイントスの色を確認します。
私は以下のコイントス(表面がオレンジ色で裏面が白)を使っています。
選手たちに色を選ばせず、自分で指定するようにしましょう。
選手たちに選ばせると「あれ?どっちがどっちだっけ?」と焦る原因になります。
オレンジに近いチームを「〇〇(チーム名)はこのオレンジの色ね、〇〇(もう一方のチーム)は裏の白い方ね)として、なるべく自分自身で決定をしていくことでペースを崩さないするのがコツです。
コインは必須となるのでぜひこの機会に購入しておきましょう。600円くらいです。メルカリなどでも売られています。
試合開始までの手順③:コインを弾き、表が出たチームのキャプテンにボールかコートか選んでもらう
地面に落とすのか手の甲に乗せるのかはどちらでも良いと思いますが、大体の審判の方は地面に落としています。
表面の出たチームのキャプテンに「ボールかコートどっちにしますか?」と聞き選択してもらいます。
仮にボールを選んだら、もう一方のチームには「コートはどちらにしますか?」と選んでもらいます。
オフサイドについても併せて復習をしておきましょう。以下でまとめています。
オフサイドは改正が多いので、最新情報を常に確認しておきましょう。
▶図解解説!初めてのサッカーの副審でやりがちなオフサイドのミスジャッジとは?
出だしのコイントスの落ち着きが試合前の緊張感を和らげる
コイントスのポイントは以下の3つです。
- コイントスは表面が出て勝ったチームがボールかコートを選択できる。(20/21の競技規則時点)
- 相手チームはコイントスで勝ったチームの結果によりボールかコートを選択できる。(20/21の競技規則時点)
- コイントスは地面に落としても手に乗せてもいい
コイントスの事前準備をして、安心して試合に臨めるように頭の中で何度かイメージしておくとスムーズに試合に臨めます。
ぜひ良いジャッジをしてくださいね。
▶脱初心者!少年サッカー副審でスローインのミスジャッジをしないための方法を解説
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本当の初歩的なところから解説をしてくれるので非常頭に入りやすいです。審判で不安で不安でしかない方は、絶対に見ておいた方が良い番組です。
私もこの番組を見ることで、最新情報を確認し自信を持ってジャッジを出来ています。ぜひご覧ください。