なぜあの人は中学英語で世界のトップを説得できるのか
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「Good morning,and thank you very much.」

常に日本のトップにいる世界的な経営者の”孫正義”がプレゼンの冒頭で使っている挨拶です。

  • 中学英語ができれば、英会話ができると聞いているけど本当なの?
  • 英語ってネイティブを目指すべきなんでしょう?
  • どうやって英語学習をしていけばいいの?

英語学習を一からやり直そうとしているあなたにとってこれらのたくさんの疑問が解消していきます。

本書で解説されている“孫正義の英語プレゼン”の内容を知ることで「あの、世界のトップの孫さんでも本当に中学英語レベルの語彙や文法でプレゼンをしているんだ」と腑に落ちることになります。

これから英語学習を始める方にとってはモチベーションアップにもつながるのでご紹介させていただきます。

英語学習に対する2つの誤解

著者である三木雄信さんは、東京大学経済学部を卒業しソフトバンク社長室長に就任。現在は英語関連の事業を立ち上げている実業家です。

三木さんから見た英語学習者が陥ってしまう罠が本書では7つ紹介されていますが、英語学習初心者の目線で特に重要だと感じた2つに絞り紹介いたします。

留学するだけでは話せる様にはならない!?

英語の本

孫さんは16歳で超名門の久留米大学附設高等学校を中退し渡米。

その後、3週間で高校卒業検定試験に合格し翌年にはホーリー・ネームズ・カレッジに入学し3学年のときに名門のカリフォルニア大学バークレー校経済学部へ編入学しています。

これを聞いただけでも「すごい!」しか出てきませんよね。これを聞いた時に、「やっぱ留学してるじゃん!」という考えでした。しかし、

  • 退路を断ってまで渡米してきて英語が話せないから分かりませんなんて言えない。
  • 両目で食事を見ることなんてなかった。目はずっと教科書を読んでいた。
  • 世界の誰よりも勉強をしていた。学生なんだから本業である勉強に命を懸けていた。

留学しただけではなく、英語で書かれた教科書や参考書を死にもの狂いで学んでいたという事実を知りました。本書の中でも

語学留学をすれば自然と離せるようになるわけではありません。「同じだけ努力するなら、留学する必要はなかった」ということです。(本書P63引用)

と書かれています。当たり前のことですが、日本にいても英語力を上げることが可能なんだと痛感しました。

英語を学んでいるのは”ネイティブ”になるため!?

英語スピーチ

一般的に日本人が思うような「正しい」英語で話をしている人はごくわずかです。(本書P51より引用)

英語を学習すると「ネイティブになってかっこよく話したい!」と思いがちです。しかし、英語には、イギリス英語、インド英語、オーストラリア英語と多くの英語が存在するということを知り大変驚きました。

私たちが考えている英語を話している人って少ないので、英語はこう話さないといけないとか、発音とか単語とか文法とかもあまり躊躇しすぎなくてもいいということです。

余談ですが本書の中で、ネイティブは可算名詞か不可算名詞かを非常に気にするということが書かれていました。(可算名詞とは、cultureなど数えられる名詞で不可算名詞はinformationなど数えられない名詞のことです。)

ネイティブは、すべての物事を何が数えられて何が数えられないかを区別して聞いているようです。面白いですね。

孫正義の本質を垣間見れる英語表現

本書では英語のポイントとして50に分けられて紹介されていますが、英語初学者にとって重要だなと思った表現の考え方を3つ紹介させていただきます。

A is bigger than B(本書P85)

分かりづらいメッセージを聴衆が分かりやすいものに例えて、それと比較をするときに利用するフレーズ。

This is the fact(本書P106)

中学生の最初にやるような文章ですね。事実を強調したいときに、だれでも日本人でも聞き取れる英文で印象付けるときに使うフレーズ。

bring(本書P140)

「~を持ってくる」以外に、「もたらす」という意味もあり「We bring new technology~」で「私たちは新しいテクノロジーをもたらす」という表現で利用するフレーズ。

上で挙げた英単語は、ものすごい簡単であるにも関わらず心に響く言葉を厳選して使っていることが分かります。

難しい英単語を使うのではなく、意味を深く理解して使い方を拡張することで多彩な表現が可能ということをすることができますね。

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英語をマスターしていく3つの心得

英語学習の目的を定める

日常会話とビジネス英会話は別ものだと考えることが上達の第一歩P53

自分から話しかけたりする機会を意識的に持たないと日常会話は上達しないということは納得感ありますね。自分が使う可能性があるビジネス英語を学ぶのが最も効率が良いと書かれています。

英語でプレゼンをしたいのか、日常会話が話せるようになりたいのか、英検やTOEICで高得点が採りたいのかを目的を明確にして英語学習をはじめるとモチベーションも維持できますよね。

スピーキング能力テスト・Versant

versant HP

(Versant公式ページより画像引用)

企業の中で英語の指標とされているTOEICは、ヒアリングとリーディングしかないためアウトプットをするのであればVersantというスピーキングテストの受験を本書で推薦しています。

受験料 5,400円(税込)
受験場所 どこでも
採点方法 コンピューター
スコア採点 瞬時

話すことと書くことのアウトプットが非常に重要なこととして述べられています。

誰でもわかる知っている英語表現を使う

簡潔な表現こそ逆にインパクトのある表現となる(本書P81)

英語学習をして英文を作っていくと、日本語でもっと言い換えないとうまく英文に表せないということって多くなってきますよね。

孫さんの英語プレゼンの表現を知ることで、分かりやすく言い換えることが自分にとっても相手にとっても良いことなんだと気付きがあります。

言葉の意味を深く知り、理解して使うって英語を勉強することで日本語の勉強になりますね。

まとめ

英語学習初学者にとってここまでを一言でまとめると

  • 言葉の意味を理解して使う

これが、英語学習をする上で重要な考え方だと思います。

日本語で会話するときにも、小学生の子どもたちに伝えるなら今の日本語ってどうやって言えば伝わるか?日本語にも言い方や伝え方っていっぱいあるから英語にだって1つだけが正解ではないんですね。

きっと英語学習者にとって多くの気付きを与えてくれる1冊になります!おすすめです。

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