
「自分は社会人としてやっていけるんだろうか。。」
吃音を抱えながらの就職は本当に不安ですよね。私も今のあなたと同じように、13年前の就職活動で将来への不安な想像をしては憔悴してしまう毎日をおくっていました。
社会人になるまで吃音が出そうな環境を避け続けてきたことで余計に吃音に対して過剰な意識が向いてしまっていたんです。
しかし、ある小さな出来事がキッカケで多くの内定をもらうことができました。今では大手IT企業への転職も成功し社会人として13年目を迎えています。
私がどんな自信のない人間で失敗をしてきたか、何がキッカケで就職活動や社会人に対して「できるかも!」と自信を持つことができたのか。
吃音で将来を不安に考えている今のあなたにぜひ読んでほしい!
Contents
学生時代のアルバイトで感じた劣等感
とにかく吃音を隠そう隠そうとしていた学生時代に多くの失敗を経験しました。これらの失敗で感じたのは「自分は周りより劣っているのかも」という不安でした。
この不安をずっと悩んでいた吃音と結び付けてしまっていたんです。
初バイト面接で味わった不採用という屈辱
高校2年のときに、友人が働いていたアルバイト先の面接を受けたことがあります。そこは、時間さえあれば誰でも受かるという噂のアルバイト先でしたようなところでした。
私も軽い気持ちで面接を受けましたが、結果はまさかの不採用。地元では「あのバイト先落ちるやついるんだ」と笑いものになりました。
そこで働いている友人に聞いたことなのですが、挙動不審で受け答えがしっかりできていなかったというのが落ちた理由でした。
そこを聞いてピンときました。それは、アルバイトの面接を受けたいという電話でかなりどもってしまい言葉が出てこなかったことを思い出したからです。
あの電話の時点ですでに不採用の烙印を押されていたんだと悟りました。「きっとあの電話のあと笑いものにされたんだろうな」とか「どんなやつが面接に来るか見てみたい」とか色々と言われたんだろうなと想像が膨らんでしまいました。
電話応対の劣等感と恐怖心が以前より大きくなってしまいました。
ファミレスでまさかの3か月でのクビ宣告
初アルバイトで不採用のレッテルの傷も少し癒えた大学生のころ、自宅近くのファミレスでアルバイトをしました。
相変わらず電話応対はたどたどしかったですが、キッチン業務で人と接しない部門で採用されました。働き方などや要領が悪く3か月でクビになってしまいました。
『クビ』という事実が大き過ぎました。
なかなか仕事を覚えられず、人と同じことができないということを自分でも感じてはいました。しかし、客観的な視点で人からもそう見えていたんだということが受け止めきれなかったんです。
塾講師アルバイトでのクビ
塾講師は以前からやってみたいと思っており挑戦しました。約1年続いたアルバイトでしたが最終的にはクビにされました。
そこの塾では、生徒が来ないときには生徒の自宅へ電話をかけるルールでした。その電話が敵だったんです。電話応対に強烈な苦手意識を持っていた私は
- 「どもるかもしれない」
- 「生徒にも聞かれている」
- 「塾長が横で聞いてるし失敗できない」
など色々な不安が押し寄せて緊張しすぎで上手くコトバが出ないという辛い状況が何度もありました。
極めつけは塾に電話がかかってきたときにその電話が取れなかったことです。「電話取って!」と言われるものの恐すぎて電話が取れませんでした。周りからみると「は???」ですよね。
次第に授業が減り「また生徒がきたら連絡しますね」と塾長には言われたもののクビ宣告でした。
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自信の持てないまま始まった就職活動だが見つけたキッカケ
はじめは狙っていた大手企業。結果は全敗
大学3年の10月頃から就職活動は早めにやっておこうと情報収集。「やりたいことってなんだろう」と何も考えていない状況のままエントリーシートを出しては不採用の連続。
20社くらい不採用が続くと「おれは、社会不適合者なのかな」と完全に自信喪失していました。今までのクビの経験や周りと比べた劣等感から自信が持てず人や電話に対して異常に避けていました。
- 目を合わせない
- 何を言っているか分からない
- 考えがまとまっていない
こんな人誰はだれも採用したいとは思わないですよね?
内定が出始めたキッカケとなったある出来事
銀行での面接のとき。1:5の1次面接。いつも通りめちゃめちゃ緊張していて
「またどもるんだろうな」
「もう疲れた。どうしよう」
と不安に思い詰めていました。
「よろしくお願いいたします。」
五人一列に横に並び、面接が始まりました。私は右から四番目(左から二番目)でした。右から順番に面接官が志望動機を聞いていました。
「始めの言葉を詰まらずにちゃんと出るかな。。」と不安に思いつつ、ちょっと冷静に他の就活生の発言を聞いていました。すると、みんなテンパってることに気付きました。言葉も詰まり、何を言っているか分からない。
「みんな一緒じゃん!」
しかも言っていることは形式的なことばかり。面接官は、ただ「まともな人」かどうかを見ているんです。
『前向きな発言とできる限り明るく受け答えする』これだけ意識しました。結果は「二次面接にきてください」という電話。二次面接も同じようにとにかく頑張って明るく前向きにでした。
結果、2つの銀行から内定を頂きました。結局、人は明るくて前向きな人に好感を持つんだと当たり前のことに気付きました。自信が少しずつ出てきました。
社会人13年目を迎えて1つのアドバイス
意識して「ポジティブ」になる
過去に吃音によって、多くの失敗をしてくるとどうしても自信を失ってしまいます。
しかし、ここまで読んでもらったあなたには「気にし過ぎなんじゃない!?」ということがわかったのではないでしょうか。
どうしても自分になると重く考えてしまいがちです。失敗するかもという悪い考え方のクセがついてしまっているんです。
何事もまずは意識して「ポジティブに!ポジティブに!」とすると少しずつ変わっていけます。社会人になると仕事ができるできないも大事ですが人間性がすっごく大切になってきます。
人は明るく笑顔の人の周りに集まってきます。自己啓発で内面を磨き、少しずつ変わった自分と出会っていくことで自信がついてきますよ。就職活動がんばってとにかく前に進んでください!
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