
2021年4月18日にスーパーリーグ構想が出され、大バッシングによりすぐに白紙になりました。しかし翌19日にUEFAからCL新方式が出され、2024-25シーズンから新方式になると突然の発表がされました。
監督や選手からは批判が相次いでいますが、現行と比較しどのような差分があるのか解説していきます。
現行のチャンピオンズリーグの仕組み
現行のCLは、UEFAが公式サイトでも公表している以下の条件を満たした32チームが出場しています。
- UEFAランキング1位〜4位の国の上位4チーム(合計16チーム)
- UEFAランキング5位〜6位の国の上位2チーム(合計4チーム)
- UEFAランキング7位〜10位の国の1位チーム(合計4チーム)
- 優勝チーム予選を勝ち上がったUEFAランキング11位以下の国の1位チーム(合計4チーム)
- 上位チーム予選を勝ち上がったUEFAランキング5~15位の国の2位~3位チーム(合計2チーム)
- UEFAチャンピオンズリーグ前年度優勝チームもしくはUEFAランキング11位の国の1位チーム
- UEFAヨーロッパリーグ前年度優勝チームもしくはUEFAランキング5位の国の3位チーム
例えば、2020-21シーズンではUEFAランキング1位はイングランド(プレミアリーグ)、2位はスペイン(ラ・リーガ)、3位はイタリア(セリエA)、4位はドイツ(ブンデスリーガ)、5位はフランス(リーグ・アン)、6位はポルトガル(プレメイラリーガ)などとなっています。
このUEFAランキングにより1位のプレミアリーグの上位4チーム(マンチェスターユナイテッドやマンチェスターユシティなど)、2位のラ・リーガ(レアルマドリードやバルセロナ)、3位のセリエA(ユベントス、インテルなど)の各リーグ4位までがチャンピオンズリーグへ進めます。
32チームを8つのグループリーグに分けて、上位2チームの計16チームが決勝トーナメントへ進み優勝を争います。
現行との新方式のチャンピオンズリーグの違い
項目 | 現行 | 新方式 |
参加出場チーム数 | 32 | 36 |
リーグ数 | 8 | 1 |
決勝トーナメント出場資格 | グループリーグ上位2チーム(計16チーム) | リーグステージの上位8チームと9位から24位でプレーオフを戦い上位8チーム(計16チーム) |
試合数 | 計125試合 | 計225試合 |
プレーオフとは、リーグステージで順位が決まったあとに9位~24位までのチームで残り8枠を争うための試合です。また枠も4枠増えて、UEFAランキング5位のリーグに追加1枠、前回優勝リーグに追加1枠、過去5年実績とUEFAランキング上位の国のクラブに2枠の計4枠追加されます。
なるべく人気クラブが決勝トーナメントに進めるようにチャンスを多く残す狙いがあります。
まだ賛否両論が出ていますが、UEFA会長のアレクサンデル・チェフェリン氏も変更は可能との見解を示しているので、今後変更される可能性があります。
新方式による影響
試合数が増えることで興行収入は増えますが、選手たちのコンディション管理やケガへの配慮が必要です。サッカーの最高峰リーグの今後の動向に注目です。